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ナプキン (生理用)
ナプキンは、女性の月経、産後の出血などにより、自身の足や衣服や寝具や椅子や床や路面に血が付かないように使う生理処理用品。日本では名称についてテーブルナプキンと紛らわしくなることもあるが英語では一般に「Sanitary towel」又は「towel」という。 == ナプキンの歴史 ==
日本では1960年代までは、脱脂綿にちり紙を巻いたり、使い古しの布を縫ったものなどを自作し使っていた。大都市以外の多くの家庭では使用後は自宅の庭でごみとともに焼却していたが、最後までくすぶっていたのは生理用脱脂綿であった。市販の使い捨てナプキンが登場するのは、1961年11月、アンネ社が発売した「アンネナプキン」であった。このときのキャッチコピーは「40年間お待たせしました!」であったが、40年間というのは、アメリカのキンバリー・クラーク社が「コーテックス」という名称の紙ナプキンを発売してからの時間の経過を意味している。当時、日本住宅公団の団地建設にともない、水洗トイレのつまり防止のために、この紙製の生理用品が主流となる。このため今でも「紙ナプキン」という名称がつかわれているが、急激な改良が重ねられた結果、日本での使い捨てナプキンの品質と種類は類を見ないほどになった。薄型で吸収力のよさは世界一とも言われている。現在では、欧米やアジア圏全体でも世界中の都市のほとんどでは市販の使い捨て紙ナプキンが主流になっている。 しかし、一方で機能性・利便性ばかりが宣伝され、人体への影響、皮膚との関係については顧みられることがなかったが、1980年代に至り安全性やエコの観点から布ナプキンが急速に普及し始める動きが巻き起こる。1992年ごろからアメリカやドイツの研究者らにより、塩素漂白された生理用品のダイオキシン残留問題が指摘されWHO欧州事務局が急きょ、ダイオキシンの耐容1日摂取量を一気に引き下げるなどの措置を講じたり、日本でも環境運動家の角張光子らの草の根運動により、化学製品の使い捨てナプキンの危険性が一般に認知され始め布ナプキンの普及に拍車をかけ始めた。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ナプキン (生理用)」の詳細全文を読む
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